
通常オフセット印刷(水あり印刷)では、まず刷版(印刷するためのハンコ)上に露光・現像して凹凸をつくり、印刷時に凹部に“湿し水”と呼ばれる水を流し込むことにより、水と油がはじく性質を利用して凸部にのみインキがつく仕組みを利用して印刷します。
それに対し「水なし印刷」では、凸部にインキをはじく特性をもつシリコン層を使用することにより、凹部にのみインキが流れる仕組みをとっているため、有害な物質が多く含まれている“湿し水”をまったく使用せずに印刷することができます。環境対応を図るためには廃液をださない「水なし印刷」こそ、時代にふさわしい印刷方法なのです。
水なし印刷認証マーク

水を使わないから、廃液で環境を汚さない「水なし印刷」は、これまであまり表面に出ない環境対応の印刷技術でした。しかし環境意識が世界的な高まりを見せるなか、各方面から大きな注目を集めています。
このような流れにあって、「再生紙」と「大豆油インキ」と同様に、「水なし印刷」にも認証マークの制定を望む声が高まり、1993年、アメリカに本部を置くWPA※(Waterless Printing Association)により「水なし印刷」認証マーク(バタフライマーク)が開発されました。
日精ピーアールは2007年12月にWPAと日本WPAに加盟し、「水なし印刷」認証マークの使用、印刷の認証を得ています。
※WPA…水なし印刷を奨励する世界規模の環境保全団体。1993年アメリカで下水道に流される産業廃棄物の規制厳守のために、印刷業者、機材メーカーを中心に発足。現在ではその必要性からカナダ、ヨーロッパ、南米、オセアニア、アフリカ、アジア等世界的に広まっています。日本では2005年に日本WPAが発足しました。
水あり印刷と水なし印刷の比較表
| 水あり印刷 | 水なし印刷 | |
| 現像 工程 |
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| 印刷 工程 |
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| 版の 構造 |
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「水なし印刷」で、より高精細に、より美しく。
従来のオフセット印刷では水を使用するため、インキがにじみ、色調の再現にも限界がありました。それに対し、「水なし印刷」では水を使用しないので、インキがにじむことがなく、用紙表面の凹凸(上質系、マット系等)に左右されることなく、網点の一つひとつが精細に表現されるため、美しい印刷物に仕上げることができます。また、水を使わないことで、紙の伸びが減少し、見当が合わせやすく、シャープな印刷が可能になりました。当社は、さらにFMスクリーンを採用し、より美しい超・高精細印刷を実現しました。(コダック社 staccato 20ミクロン 400線相当、10ミクロン650線相当)
| 水あり印刷 | 水なし印刷 | |
| アミ点の 再現性 |
![]() 本来は円形に再現されるべきアミ点が、インキのにじみと紙の凹凸によって変形しています。水なし印刷と比べると画像全体でもぼやけた印象は免れません。 |
![]() フィルム上の円形のアミ点が、用紙上にも正確に再現されています。上質紙やマット紙のような凹凸の大きな用紙を使う場合でも同様に美しく仕上がります。 |
| 文字の 再現性 |
![]() 水なし印刷に比べると精細度で劣るため、拡大してみると、かすれやつぶれが目立ちます。 |
![]() 肉眼では読めない1級サイズの文字でも拡大してみると、クリアに再現されていることがわかります。 |
| 日精ピーアールは地球環境保全のため、「水なし印刷」を導入しています。
詳しい内容は右記のムービーをご覧ください。 |
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